首都圏の既存マンションの在庫は18ヵ月連続で増加した。
2023年7月の成約件数は3,236件で、前年同月比4.3%増。特に、神奈川県は8.3%増と大きく伸びた。
成約単価は1平方メートルあたり71万9,200円、成約価格は4,563万円で、双方とも前年同月より上昇している。新規登録件数と在庫件数もそれぞれ14.3%増、21.5%増と大きく増え、一方、既存戸建ての成約件数は1,155件で1.8%減少したが、成約価格は1.5%増の3,848万円となった。

既存マンション成約価格、38ヵ月連続の上昇

2023年7月の全国の既存住宅の成約動向を不動産流通推進センターが発表。
既存マンションの成約価格は3,629万円で7.75%上昇、1平方メートル単価は55万4,200円で7.34%上昇。これは38ヵ月連続の上昇。専有面積は66.57平方メートルで0.16%減少。
成約件数は6,069件で3.14%増加。
一方、既存戸建住宅の成約価格は2,591万円で2.56%下落。建物面積と土地面積はそれぞれ112.30平方メートル、196.31平方メートルで微増。
成約件数は3,665件で9.93%増加。

2023年上半期の首都圏新築マンション市場は、前年同期比で17.4%減少しましたが、その背景にはさまざまな要因があります。

新築マンションの発売動向
1~6月の新築マンション発売数は前年同期比で2,210戸減の1万502戸。
戸当たりの平均価格は前年同期比で36.3%増の8,873万円。
東京23区では供給の高額物件が増え、平均価格は前年同期比で60.2%アップした。

市況の最新データ
2023年6月の新築マンションの平均価格は前年同月比で1.6%上昇。
初月契約率は67.8%、好調の70%を下回った。
販売在庫は低水準を維持している。

中古マンション市況
2023年6月の中古マンションの成約件数は前年同月比で3.6%増。
成約価格は前年同月比で9.0%上昇。
新規登録件数も前年同月比で大幅に増加。

マンション価格の上昇背景
都心エリアの中古マンション価格は、特にコロナ禍以降上昇。
10年前と比べて、港区や千代田区などの中央区での価格騰落率は非常に高い。

資産上昇効果
東京都心やその周辺の新築マンション市場は好調で、背後には資産の上昇や、質の高い暮らしを求める購入層の増加が見られる。
購入を検討しているエリアとして「同じ市区町村内」と答えた人が63.7%。

市場の将来予測
都心では、資産価格の上昇を背景にした強気の市場が続く見込み。特に、都心マンションの需要は買い替え層の存在に支えられている。しかし、将来的な資産価格の下落の影響を考慮する必要がある。

2023年上半期の首都圏のマンション市場

総じて、2023年上半期の首都圏のマンション市場は、新築、中古を問わずに好調を維持しています。ただし、資産価格の大幅な上昇が続く中での市場動向を注意深く観察する必要があります。